JaSST'12 TokyoのTDDセッションとWACATEセッションに登壇

 先日、JaSST'12 Tokyoにて2つのセッションで登壇させて頂きました。

WACATEセッション

 一日目のWACATEセッションではWACATE実行委員としてインシデントレポートについてのワークショップを開催させて頂きました。

JaSSTソフトウェアテストシンポジウム-JaSST'12 Tokyo レポート

 このセッションではJaSST Tokyoらしからぬワイワイがやがやとした雰囲気(LTセッションには負けましたが)を出せ、講師側としても大変楽しい時間となりました。


 なお上記の講演資料は、実際のWACATE(ソフトウェアテストの合宿勉強会です)の流れや雰囲気をそのまま再現しています。またセッションのワークショップの内容も去年のWACATEで二日間かけて行ったワークショップをセッション枠に合わせて圧縮したものです。
 現状WACATEの講演資料は対外公開ができておらず、これまで中の雰囲気は参加者の方々の報告ブログ等に頼っていたのですが、要は上記講演資料のような内容を宴会や特別講演等をプラスして2日間かけて行っているのがWACATEです。今年も6月ごろまた開催を予定しているので、興味を持たれた方は是非ご参加頂ければと思います。告知等は「若手エンジニア向けワークショップ:WACATE (ソフトウェアテストワークショップ)」にて行っています。

TDDセッション

 二日目のTDDセッションでは、序破離の破パートとしてVOTDDの解説をさせて頂き、壇上での実演プログラミングを @oota_ken さんと共に行いました。



 VOTDDについては、ブログ・講演等で引用・言及して下さる方が増えてきたのを受けて、上記資料の最後の方に「VOTDDの定義」の解説ページを追加しています。詳細はそこを参照して頂くとして、非常に簡略化して言うと、TDDでもテストについてもっと気をつければ色々良いことあるよというのがVOTDDです。またVOTDDの講演や実演も、基本的にTDDでもテストを適切に設計・保守していきましょうという啓蒙活動のようなものと自分では見なしています。
 なお今回は壇上トラブルで多少迷惑をかけてしまう場面がありましたが、素晴らしい序・離パートに支えられ全体としては何とかなったと感じています。
 最後に、登壇のため遠地から足を運んで頂いた @ さん、 @ さんには今回諸々助けて頂きました。二人のテクニカルかつ異次元の破パートのおかげで、セッションのレベルが大分上がったと感じています。また @ さんも去年に引き続き大変お世話になりました。深くお礼申しあげます。

その他

 JaSST東京については、「2011振り返り - 千里霧中」にて、「大局的な目標の実現手段としてイベントをフル活用する実行委員の姿勢に身を正される思いだった。例えばそこでは業界や日本の5年後・10年後を見据えて必要な課題を抽出し、それらの達成に業界や日本を近づかせる手段としてセッション内容等を組んでいた。対外活動に伴う社会的責任を去年の振り返りで言及していたが、JaSST東京登壇を経てそれをさらに強く認識させられた」と振りかえさせて頂きましたが、今回はクロージングで直接言及があった事もあり、よりその思いを強く持つようになりました。自分の影響力は小さいですし、来年JaSST登壇の機会に恵まれると保障できないですが、実行委員の方々の志の高さは自分も見習っていければと考えています。
 最後に、JaSST東京は技術的にも精神的にも大きな刺激が得られた2日間でした。運営関係や協力者・参加者の方々、WACATE、TDD研究会の仲間達には深く感謝しています。