アジャイルインスペクション・ワークショップに参加

 少し前になりますが、レビューの合宿勉強会であるWACATE2009夏のフォローアップとして、アジャイルインスペクションのワークショップに参加させていただきました。講師の永田さんや、開催関係者にはお礼申し上げます。

 簡単に説明すると、アジャイルインスペクションとは、Tom Glibが提唱しているサンプリングベースのレビュー手法です。成果物の一部を抜き出してレビューし、その結果から成果物全体の品質を推定するアプローチを取ります。国内では主に今回講師をされた永田さんが普及活動を進めています。


 この手法の学習機会としては、去年のTEFでのアジャイルインスペクション勉強会、今年のJaSST'09 Tokyoのセッション、WACATEでの講習会に続いて今回で4回目となります(いずれも講師は永田さんです)が、そのおかげでこの技法に対する知識も大分深まりました。
 サンプリング値から全体の手戻り損害などを推定するステップにはまだ難解さを感じているものの、研修の成果や仕様・規格の順守度の判定といった、比較的推定が容易なものに対しては十分導入性のあるアプローチだと考えています。ぜひ現場で試してみたいと思います。