Github Actionsを活用するとGithub内でCIを完結できます。その活用例として、今回はプリリクエスト作成時にユニットテストと静的解析を実行し、それらが成功しないとプルリクエストのマージを拒絶する仕組みをGithub Actionsで作ります。
python-package.ymlの作成
/.github/workflows/ディレクトリにpython-package.ymlを作成し、Github Actionsの設定を記述します。
今回の設定内容ですが、Python3.8環境にて、プロダクトコードに対し、flake8で静的解析、標準unittestでtestsディレクトリのユニットテストを実行します。
これをプルリクエストの作成時、更新時に実行するように設定します。
以下記述例です。
name: demo on: pull_request: types: [opened, synchronize] jobs: build: runs-on: ubuntu-latest strategy: matrix: python-version: [3.8] steps: - uses: actions/checkout@v2 - name: Set up Python ${{ matrix.python-version }} uses: actions/setup-python@v1 with: python-version: ${{ matrix.python-version }} - name: Lint run: | pip install flake8 flake8 demo --show-source - name: Test run: python -m unittest discover tests
プルリクエスト画面で静的解析・ユニットテスト結果を表示する
上記yamlをpushすると、プルリクエストの作成・更新時に、Github Actionsが実行されるようになります。
そしてプルリクエストのマージ画面で次のように静的解析・ユニットテスト結果が付記されるようになります。
静的解析・ユニットテスト失敗時にプルリクエストのマージをブロックする
次に、masterブランチへのプルリクエストを対象に、静的解析・ユニットテスト失敗時のブロックを有効化します。
設定方法ですが、GithubプロジェクトのSettingsタブ→Branchesメニューを選択します。
Branch name patternの対象をmasterとし、「Require status checks to pass before merging」「Require branches to be up to date before merging」を有効化して、前述のyamlで定義したbuildにチェックを入れます。
この設定を有効化すると、masterに対するプルリクエストについて、静的解析・ユニットテストが失敗するものはマージがブロックされるようになります。