テスト設計の一通りの流れについてのチュートリアルに登壇

先日、テスト設計コンテストU-30クラスに関連するイベントとして、テスト設計のチュートリアル講師の機会を頂きました。

https://speakerdeck.com/goyoki/test-design-tutorial

今回のチュートリアルでは、初学者向けに、勉強会やセミナーで解説されるテスト分析と、実際の現場のテスト分析のギャップを埋めることを意図して、講演を組み立てました。

その背景ですが、テスト観点分析、テスト条件分析の解説では、テストレベル、テストタイプ、仕様を小さく切り取って、最初から小さいスコープで分析を進めるものが多い印象を受けます。その知識のみを、複雑で規模の大きな現場のテスト設計に適用しようとすると、分析アプローチのインプットをどう確保しスコープを決めるかという課題と、テスト観点・テスト条件の発散や大規模化をどうさばくかという課題に直面しがちと感じていました。
そこで、今回はJSTQBベースのテスト設計の流れの解説に、以下を要点とした補強を加え、解説させていただきました。

  • テストの責務(対象、スコープ、十分性、対応すべき制約)の導き方
  • テスコンではテストアーキテクチャ設計と呼ぶ、テスト分析での関心の分離・モジュライズのアプローチを、テスト分析初期に実施するやり方

資料や記録動画が何かしらテスト設計の改善の一助になれば幸いです。
またテスト設計コンテストは今年度もエントリーを積極募集中です。気軽に・積極的にエントリーいただくとこちらも幸いです。
テスト設計コンテスト